「丹波恐竜発見の足立さん、村上さん、『今日も元気にわくわくラジオ』出演!
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2007年6月11日(月)NHK番組『今日も元気にわくわくラジオ・ときめきインタビュー』に足立洌(きよし)柏原高校教論と村上茂さん(山南町出身柏原高校15回生)が出演し、村上信夫アナウンサーのインタビューに答えて、丹波恐竜発見のいきさつや、発見を地域の活性化や子供たちへの教育につなげていければとの願いなどを楽しく語りました。
二人によって発見された丹波竜の化石は、国内最大級規模の恐竜化石で、全長20メートル、白亜紀前期1億4千年前頃の大型草食恐竜キタノサウルス類だという。
小学生の頃から考古学に興味を持っていたという足立さんは、サンドパイプ(恐竜と同時期の親指大の虫の住み穴)を見つけたことから化石探しにのめり込み、定年退職後山南町にUターンしていた大学の同級生村上さんを誘って、二人で健康と遊びを兼ねて化石探しを楽しんでいたことから、世紀の大発見になった。
昨年8月7日、午後2時ごろ、場所は山南町下滝駅から1kほど東、篠山川の河原、旧上久下水力発電所の真下の切り立った岩盤で、村上さんが赤い泥の層の中に3×7センチほどの灰色の石のかけらを見付けた。さらに風化した泥岩を堀り引っ張り出したのが、後に胸骨と分かった骨の一部だった。
足立さんもこれまでに見たこともないもので家に持ち帰り、抜けた断面のあわ粒状をみて何かの骨だろうと思い、一晩寝ずに調べ、翌日化石の表面にろっ骨の細い線を見つけ、以前に聞いた地学仲間の噂もあって、もしかして“恐竜”の思いを深めたという。
恐竜に違いない、いやそんなものが簡単に見つかるはずがない、そんな思いで村上さんと8月9日、再び現場に行き、ろっ骨らしきもの合計4本を持って三田市「人と自然博物館」の三枝氏に鑑定を依頼。『これは本物の恐竜だ!!』
9月27日正式に試掘がはじまり、今年2月15日から本発掘が始まった。
尻尾がほぼ完璧な状態でみつかり、ろっ骨1、尾てい骨16、尾の長さ推定7メートル、1200点もの骨のかけら、尻尾にぶら下がり血管を保護する骨12点等が発掘されている。
この大発見で丹波市には「恐竜を生かした街づくり課」が設置された。
発見者のお二人は、足立さん「化石の発見をきっかけに、子供たちに自然、生命、大地に接し、数十億年前から今日に至る命の継承などを考えていってくれればと思い、全国青少年のために科学の祭典にも参加させて頂きたいと思います。この化石の発見が、丹波市の理科教育の中に一つの分野としてつなげていければと思います。」
村上さんは「現在住んでいる地域は過疎化著しく、老人が生活するのは大変、また若い人にとっても将来に不安を感じる中で、この発見が地域の活性化につながればと願います。あくまでも自然を生かしながら、自然を学ぶため、楽しむための、ローカルな雰囲気に合った自然博物館などつくりたいですね、それによって交通の便が良くなったり、人の出入りが出来たりして、形で見える地域づくりができればと思います」と語った。
取材 上 高子 ・文責 上田
27日のNHKニュースで、丹波竜化石からさらに頭部の骨が発掘されたと報じていました。
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